【塗装の基礎知識】下塗りと外壁塗装について

【塗装の基礎知識】下塗りと外壁塗装について

家やビルなどの建築物は、日々雨や紫外線にされされ続けることで劣化が進んでいくものです。

家の壁に使われている原料は最低限把握しておきたい。

外壁や屋根などへの塗装は、建物の美しさを保つためには不可欠なものなのです。種類や原料はさまざまありますが、自分の家にも使われているのでどのような原料がよく使われているのか知っておいた方が良いですよね。

「下塗り塗装」と「外壁塗装」

塗装には下塗り塗装と外壁塗装があります。外壁塗装には以下のような意味があります。

下塗り塗装

下塗り塗装とは、外壁塗装をする際に塗りたい塗料の下にあらかじめ行っておく塗装のこと。

塗料には大きく2種類あり、ひとつは、より強く外壁と塗装を接着させるため。そしてもうひとつは塗料が外壁に染みこみ過ぎるのを防ぐためのものです。

下塗り塗装によく使用される原料

よく使われる原料として、「シーラー」「フィラー」「プライマー」があります。下塗り塗料(1回塗り)と言われ、外壁や屋根の塗装面と上塗り塗料の付着をよくする役割があります。単価は600~1,200円/m2くらいです。

以下、それぞれの原料について簡単に解説していきます。

  • シーラー
  • 外壁や屋根に使われる下塗り材であり、上塗り材との密着性を高める役割を果たします。その後の工程である中塗り、上塗りのベースになる部分ですので非常に重要です。
    劣化の進行具合に応じて、水性、一液溶剤系、二液溶剤系などを使い分けていくのが一般的です。

  • フィラー
  • 主に外壁に使われる下塗り材です。水のようにゆるいシーラーと比べて粘度が高いのがフィラーで、小さな穴やヒビを埋めることで凹凸面を滑らかにする効果があります。また、シーラーと同様に、上塗り材との密着性を高めます。シーラー、フィラーなどの外壁塗装における下塗り剤※シーラー、フィラーは青枠部分のイメージ

  • シーラー+フィラー
  • 塗装面の劣化具合が進んでいる場合には、シーラーとフィラーを合わせた下塗りが行われることも。
    その場合は、二液溶剤型シーラーと弾性フィラーの仕様になるのが一般的です。

  • プライマー
  • シーラーとプライマーはほぼ同じですが、フィラーは特に建物の外壁などに発生したひび割れのうち比較的幅が小さいひび割れ部分などに使われ、サイディング素材には使いません。

    サイディング素材の詳細についてはこちらの記事を参照してみてください。→「サイディングってどんな素材のこと?外壁塗装・リフォーム可能なのか。

    下塗り塗装からDIYするのも一応可能

    難易度は高めですが、楽天あたりでも原料を購入することがはできます(原料の取扱いに注意してください)。

    フィラー

    アンダーフィラー弾性エクセル微弾性下塗り材などがあります。

    塗料を塗るためのローラー(スモールローラー受け皿セット)

    TRUSCO スモールローラー受け皿セット万能用#4 TPR15S4UZSET/1S【4027248】

    価格:988円
    (2018/11/16 22:01時点)
    感想(0件)

    他もに下塗り塗装にはエポキシ系や、錆止めなどが使用されます

  • エポキシ系
  • 屋外の階段や手すり、トタンなどといった鉄部に使われる下塗り材で、耐久性が高く錆を抑える効果があります。

  • シアナミド鉛錆止め
  • 鉄部に使われる下塗り材です。エポキシ系の下塗り材と比べると防錆効果は劣りますが、水分の浸透を防ぐ性質があります。

  • 一般錆止め用
  • 鉄部に使われる下塗り材で、ほかの下塗り材と比べて防錆効果は劣りますが、ホームセンターなどで買うことができ、費用面では最も安いと言えます。

以上が、下塗り塗装についての概要になります!

外壁塗装については、「【外塗り塗装の基礎知識】下塗りと外塗りについて – 外塗り塗装編」でご説明しておりますので良かったら見てみてください^^

外壁塗装

外壁塗装とは、イメージの通りかと思いますが建物の外観を彩るために行う塗装です。
防水や、真夏の暑さを少しでも和らげるための断熱機能という機能も持ち合わせます。

外壁塗装によく使用される原料

  1. リシン塗装
  2. 昔から住宅の外壁に多く使われている仕上げ材のひとつ。セメントや合成樹脂などと石を混ぜたものを原料とした塗料を吹き付けていきます。比較的扱いやすい塗料で、好みに応じた色の調節も可能です。また、外壁塗装の中でも最も費用を抑えることができると言われています。

  3. スキン塗装
  4. スキン塗装は、小さな石粒をアクリル塗料によって吹き付けていく塗装のことで、セラミック塗装とも呼ばれています。石粒と石粒の間に細かな隙間があるため、塗料をベタ塗りする塗装方法と比べて、壁面の通気を確保できるというメリットがあります。リシン塗装と比べると費用は高くなります。

  5. スタッコ塗装

リシン塗装と並び、昔からよく使われている仕上げ材です。スタッコというのは、石灰に大理石や砂などを混ぜ合わせたもののことを指していて、仕上がりはリシンよりも厚い塗装になります。

以上が外壁塗装の種類となります。

下塗り塗装については「【下塗り塗装の基礎知識】下塗りと外壁塗装について – 下塗り塗装編」で解説しています。

塗装・ペイントカテゴリの最新記事