FRP?塗装・ペイント、防水のどんな時に使うの?
FRPとは「Fiber Reinforced Plastics」の略です。直訳すると「ガラスによって強化さらたプラシチック素材」要はガラス繊維の入ったプラスチック素材のことです。最近はエアロパーツや、いろんなものに使われて身近になってきています。塗装や防水加工でもFRPによる補修を行うことがよくあります。最近はカーボンの製品も増えてきましたが、まだまだ価格的な面からFRPを用いることが多いです。
※FRP(Fiber Reinforced Plastics)素材のイメージ
FRPを防水に使う場合
FRPはプラスチックベースの素材ゆえ、錆びにくく腐りにくいため、例えば、ベランダの床の防水に向いています。またはFRP防水の床にすることで、ベランダの外壁を外壁と同じ素材に出来るので外観をおしゃれにスッキリとしたデザインに出来ます。
FRPを塗装に使う場合
では、ガラス繊維の入ったプラスチック素材を塗装に使うのはどういったケースがあるのでしょうか。
FRPのカウル塗装
白ゲル仕上げにFRPを使い塗装する場合があります。下地はFRP用のプラサフを使います。
船の塗装に用いる場合
FRP船の塗装前の下地処理に使用したりもします。船底ハル全面に新たにFRPを積層し、FRPのガラスマットの目やマットの段差、厚みの差を埋めるのにポリエステルパテをつけサンディングするなど。ただこの場合あ、部分の補修程度なら大丈夫だけど全面パテでは波の圧力に耐えれなく割れ剥がれがおきる可能性もあります。樹脂&タルクのパテでパテ盛をして60番でサンディングし、研ぎ目を隠す為サフェーサーを吹きつけ、巣穴はアルミスポットパテで補正後、400番のペーパーで研ぎを入れるという方法もあるようです。
FRPをエアロ塗装に使用
エアロ塗装に用いる場合もあります。ちなみ業者に依頼する場合の相場は、値段が10万円程度(エアロはImpulのJukeのリアハーフスポイラー:約5万円)。
バイクのカウルでFRPを用いる場合
バイクのカウルでFRPを用いる場合もあります。ただ、黒ゲルコートに限らず暗い塗装面に対し明るい色の重ねて塗ると隠蔽力が弱い為、どうしても暗い色になります。綺麗に発色させたいなら、黒ゲルコートの下地にサフェーサーの色は白系を選びます。 白系のサフェーサーを塗る事で明るい色の発色が良くなりますし、塗装回数も少ないので塗膜は薄くて良い発色が得られます。
FRPの素材特性について
上述の通り、FRP (Fiber-Reinforced Plastics)とはガラス繊維の入ったプラスチック素材のことです。より専門的に言うと、ガラス繊維、炭素繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料のことです。
FRPはプラスチックとガラスの良い所取り!
もちろんプラスチックは軽量で、加工が容易なのですが、弾性率が低く建築用の材料として向いていないです。一方、ガラス繊維は弾性率の高い材料です。FRPはプラスチックとガラスの良いところを合わせた軽量で強度の高い、つまり比強度の大きな材料として用いることができる素材なのです。
特性としては安価・軽い・耐久性が高い
ガラスとプラスチックの良いところを持ち合わせた素材のため、安価・軽量で耐久性がよく、成型、穴あけ等の加工も比較的容易なことから、小型船舶の船体や、自動車・鉄道車両の内外装、ユニットバスや浄化槽などの住宅設備機器で活躍しているのです。