最近よく耳にする”リノベーション”ですが、類義語として”リフォーム”があります。明確に定義が異なるわけではありませんが、実際には”リノベーション”と”リフォーム”はメディアや、リフォーム会社、リノベーション会社がニュアンスで使い分けていることが多いです。ニュアンスの違いについて簡単に説明します。
“リノベーション”、”リフォーム”の定義
一応、明示的な定義について確認すると、
“リノベーション”
再開発。既存のシステムの一部を利用したり,それを創造的に破壊することによって新しいシステムを構築すること。都市開発,企業革新,事業革新,製品革新などさまざまな分野で用いられる概念。
“リフォーム”
手を加え改良すること。作り直すこと。衣服の仕立て直し、建物の改装など。
とあります。リフォームが「手を加えて改良」するのに対し、リノベーションは「創造的に破壊」ですから、リノベーションの方がよりドラスティック(劇的)な変化を起こすということですね。
語源は?
ちなみに、英語で「reform」は「悪い状態からの改良」を意味します。リフォームという言葉を使うときは、基本的に壊れていたり、汚れていたり、老朽化したりしている部分を直したり、きれいにしたり、新しくしたりすることを指します。
一般的な使われ方
“リフォーム”とは、老朽化した建物を新築の状態に戻すことを言います。マンションやアパートの場合には、入居者退居後、その入居者の住む前の状態に戻すことを指す場合があり、原状回復とも言われてたりします。
一方、”リノベーション”とは、既存の建物に大規模な工事を行うことで、性能を新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりすることを指す場合が多いです。